新世代真空管Nutube搭載「Volca Nubass」
新製品を出すたびにひとひねり効いたモノを出してくるKorg。今回もひねりが効いています。アシッド・ベース・マシン「volca nubass」。単なるベースシンセサイザーではありません。一目見てわかるのが青白く光を放つ真空管。以前にもエレクトライブで真空管を搭載したシンセサイザーを出していましたが単なる真空管ではないのです。
KORG 「Volca Nubass」
ようやく期待のKorg 「Volca Nubass」が発売となります。新世代真空管Nutubeの音が本当に気になりますよね。Korgの発表から結構長かったですが遂に2019/7/27発売です!!
毎度のことながら初回生産分はすぐに売り切れますから予約をおすすめします。
価格は今のところどのショップも21,600円ですね。
新世代真空管「Nutube」

https://www.korg.com/jp/
Korgは数年前にノリタケ伊勢電子との共同開発で開発した「蛍光表示管技術を応用した新真空管」をいくつかの製品に搭載していましたがシンセサイザーにはまだ採用されていませんでしたがようやく今回「volca nubass」で搭載されました。
簡単に言うと従来の真空管より圧倒的に少ない電力で動作し、小型化、ノイズも低減、長寿命。といいことばかり満を持しての登場です。
蛍光表示管とはちょっと昔のコンビニ・スーパーなんかのレジで金額を表示する緑色のあのディスプレイですね。
その技術を応用して新世代の真空管を開発したという事です。
Nutubeは従来の真空管と同じく、アノード・グリッド・フィラメントの構造を持ち、完全な3極真空管として動作し、また従来の真空管と同様、真空管特有の豊かな倍音を生み出します。ノリタケ伊勢電子(株)の蛍光表示管の技術を応用することにより、その構造を工夫し、従来の真空管に比べ、大幅な省電力化、小型化、品質向上に成功しました。
大幅な省電力化を実現
小さな形状にすることにより、大幅な省電力化に成功し、従来真空管の2%以下の電力で動作するため、電池動作も容易
小型
容積比で従来の真空管に対し30%以下
リアル真空管サウンド
3極管構造を有し、真空管独特の心地良いサウンドと優れたリニア特性を実現
高信頼度、長寿命
日本製、連続期待寿命 30,000時間
真空管+アナログ。その音が心地いい
とにかく聞いてみればわかります。新世代真空管+アナログオシレータ、そしてラダーフィルターこれらにより奏でられるベース音は心地いい歪とキレ。このベース、出そうと思ってもはなかなか出ません。もうそのまんますぐに使えるベースですね。
Nubassが欲しくなる動画
Nubassの特徴
真空管オシレーター回路
真空管回路は2系統搭載されていて1つはオシレータでのこぎり波と、矩形波が生成、もう一つはサブオシレータのドライブ回路に使われています。ここでいい感じにひずんでブリブリのベースとなります。
さらにエフェクトにはオーバードライブを搭載ここでさらにマイルドな歪と音圧が!
ラダー型のローパス・フィルター
フィルターにはMoogでおなじみラダーフィルターが搭載されています。ほら、どこかで聞いたことのあるあの音。出ます。CutOffツマミが大きいのも良いですね。
グルーブを生み出す volcaシーケンサー
シーケンサにはVolcaシリーズで好評のパラメーターをオートメーション可能な16ステップ・シーケンサーが搭載。アシッドベースの打ち込みに必須のトランスポーズ、アクセント、スライドの3つの機能が、ステップ・シーケンサーと共に動作します。
ビュンビョーーン、ウニョニュ・・のあのシーケンスがどんどん出てきます。しかもランダム機能により予期しないミョウゥーニューオゥィンなサウンドが。。
電池駆動・スピーカ内蔵 どこでもアシッドベース!
真空管搭載で電池駆動!?真空管といえば電気バカ食いのイメージですが新世代真空管「Nutube」は省電力なので電池駆動可能です。しかもスピーカ付き。サッと手に取り公園でアシッド。最高です。
価格・発売日
価格は25,000円(税別)です。本当にKORGは面白い楽器を低価格で提供してくれます。感謝。
発売日:2019年7月29日
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