最新 Razer Blade 15インチ レビュー
見た目も性能もイけてるゲーミングノート「Razer Blade」ですが衝動的に最新の2020年 Razer Blade15 ベースモデルと2019年のRazer Blade15 アドバンスモデルを購入してしまいした。最新モデルと1モデル前のお買い得なアドバンスモデルどちらにしようか迷った末の奇行です。
それまで使用していたHPのゲーミングノート「HP OMEN 15」との比較も交えてレビューしていきたいと思います。
で、外部モニタをつないでのG-Sync(Compatible)について試行錯誤したレビューもおこなっています。
購入したのはRazer Blade 15 ベースモデル・アドバンストモデル
まず、簡単にスペックからですがRazer Blade 15には2モデルあり、アドバンストモデルとベースモデルがあります。
アドバンスモデルはCPU,GPU共にベースモデルより上位スペックのものが選択できます。
冷却機構も違っておりアドバンスモデルはベイバーチャンバーという冷却方式でベースモデルが採用しているヒートパイプ型よりも冷却性能に優れるという事です。
ベイバーチャンバーって初めて聞いたんで調べみたんですがwikiには以下のように書かれています。
ヒートシンクのベースを中空構造にし、その中に揮発しやすい液体を封入する。すると、熱源からの熱でその液体が気化した蒸気がその空間内を移動し、ヒートシンク側に到達すると熱が放出されて液体に戻る
まあ、なんかすごそうですね。ヒートシンクの中に液体を入れてCPUやらGPUの熱によって熱くなった液体がほかの場所に移動することによって熱を下げるといったかんじでしょうか。
ゲーミングノートって性能高くてもアツアツになって本来の性能が出せないっていうことが多々ありますので冷却性能は非常に大事な要素です。
あと違いはアドバンスモデルは若干薄いですね。それとUSB Type-cはPD給電対応で100wまで供給可能です。
2020 アドバンストモデル NEW | 2020 ベースモデル NEW | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home | |
プロセッサー | 第 10 世代 Intel® Core™ i7 8 コア i7-10850H | 第 10 世代 Intel® Core™ i7 6 コア i7-10750H |
グラフィックス | 最高仕様は NVIDIA® GeForce RTX 2080 SUPER™ | 最高仕様は NVIDIA® GeForce RTX™ 2070 |
ディスプレイ | 300Hz FHD マットまたは OLED 4K タッチ | 144Hz FHD マットまたは OLED 4K |
ストレージ / RAM | 最大 1TB PCIe / 16GB RAM | 最大 512GB PCIe + 空の M.2 PCIe 3.0 x4 スロット / 16GB RAM |
冷却 | ベイバーチャンバー | 高度ヒートパイプ |
キーボード | キー単位の RGB Razer Chroma | シングルゾーン RGB Razer Chroma |
ポート+ | +SD カードリーダー | +Ethernet |
概算高さ | 19.9mm | 17.8mm |
価格はアドバンストモデルは高価だがベースモデルはそこそこのお値段
で、アドバンスモデルかベースモデルか迷った。。
Razer Bladeというと結構高額なイメージですがアドバンストモデルは確かにお高いです。一番低価格なモデルでも ¥339,799。30マン超えるとなかなか手が出ません。その分高性能なのは十分理解しているのですが。
しかしベースモデルだと結構手が届くお値段です。一番下のGTX 1660 Ti 6GB搭載グレードだと¥149,900と他社のゲーミングノートとそれほど変わない値段でRazer Bladeが買えてしまうのでなかなか良いのではないでしょうか。
私は予算内でなんとか収まるi7-10750H / GTX 2070 Max-Q 8GB¥259,800を購入しました。以前の使っていたのがHPのゲーミングノートPC OMEN 15だったのですがGPUがGTX 1070 Max-Qだったので買い替えるとなるとそれ以上のスペックは欲しいわけでi7-10750H / GTX 2070 Max-Q 8GBモデルにしました。
Razer Blade 15 Advanced Model
i7-10875H / RTX 2070 SUPER Max-Q 8G / FHD 300Hz | ¥339,799 |
i7-10875H / RTX 2080 SUPER Max-Q 8G / M.2 SSD 1TB / FHD 300Hz | ¥389,800 |
i7-10875H / RTX 2080 SUPER Max-Q 8G / M.2 SSD 1TB / 4K タッチパネル | ¥439,799 |
Razer Blade 15 Base Model
i7-9750H / GTX 1660 Ti 6GB | ¥149,900 |
i7-10750H / GTX 1660 Ti 6GB | ¥218,799 |
i7-10750H / GTX 2060 6GB | ¥233,799 |
i7-10750H / GTX 2070 Max-Q 8GB | ¥259,800 |
i7-10750H / GTX 2070 Max-Q 8GB / 4K OLED | ¥298,799 |
さらに2019 RazerBlade15 Advanceモデルを買ってしまう
2020 レーザーブレード15を購入後、少し使用し大変満足していた訳ですが見つけてしまったのです2019年モデルのRazerBlade15 Advanceモデルが199800円のセール価格で売られているのが。。
スペックはCPUが1世代前となりますが最大クロック数が少し低いだけでほぼ変わりなくGPUはGTX 2070 Max-Q 8GBと同じものです。
そしてAdvance Modelにしかない冷却機構「ベイバーチャンバー」、ベースモデルのディスプレイのリフレッシュレート144Hzを上回るリフレッシュレート240Hzディスプレイ。
気が付いたら買っていました。次の日には手元へ。。試してみた買ったのです「ベイバーチャンバー」とやらを。
まずはLaser Blade 15見た目から
Razer BladeはゲーミングノートPCらしからぬシンプルで薄くコンパクトです。ゲーミングノートPCってごつくてピカピカ光ってて変なドラゴンみたいなロゴがでかでかとついてるみたいなイメージですね。
以前使用していたHP OMEN15はこんな感じですね。なんかいかついんですよ、ロゴもでかいし。このデザインのPCを外に持ち出して使うっていうのがちょっと無理でした。
(ちなみに最新モデルはロゴも控えめに本体もスリム化してちょっと良い感じにはなっています)
その点Razer Bladeはシンプルでまだ外に持って行って人々の目にさらされてもOKです。デザインも購入した理由の一つです。
キーボードもシンプル
日本語のキーボードなんですが見てください、無駄な印字もなくシンプル。美しい。確かに日本語のひらがな印字とかいる?あれいる?いらないっしょ。
ただ、指紋、汚れは目立つ
全身マットブラックで黒ずくめのRazer Bladeはかっこいいのですが、やっぱり指紋とか汚れはどうしても目立ちます。
とくに指紋。写真も指紋が目立ちますね。ティッシュでからぶきしてもなかなか取れません。ウェットティッシュなんかだと拭けばすぐにとれると思います。
ACアダプタは一般的なゲーミングPCサイズ
本体同様に存在感があるのがACアダプタです。ゲーミングノートPCのACアダプタといえば結構なゴツサですがRazer Bladeもまあまあゴツイです。
ベースモデル、アドバンスモデル同様に同じ230Wのアダプタですが
- 概算寸法: 70mm x24.5mm
- 概算重量: 0.69kg
という仕様です。重量はおよそ700gです。そしてACアダプタから本体までのケーブルが手打ちうどん並みに太いです。といってもナイロンの被覆に覆われ質感はいいですね。悪くはないです。
ACアダプタからコンセントまでのケーブルは太めの90cmほどのACケーブルです。これがちょい邪魔なので市販のもっと短いケーブルに取り換えようかと思っています。
レーザーブレード15 のサイズ、重量
さて、次は気になるサイズ、重量ですがベースモデルとアドバンストモデルで若干違います。
ベースモデル:355x19.9x235 mm
アドバンストモデル:355x17.8x235 mm
アドバンストモデルのほうが厚さがおよそ2mm薄いです。
パット見た感じは同じなんですが並べるとよくわかります。たった2mmですがカバンに入れて持ち運ぶ際には少しでも薄いと嬉しいですし、そもそもゲーミングノートPCでRTXを搭載して17.8mmはとんでもなくすごいことです。ベースモデルの19.9mmも十分に薄いですよ。HP OMEN15は分厚かった。。でも後のモデルで薄型になってます。
重さですが私が購入したモデルでは
ほぼ変わらないです。ざっくり言って2kgです。持ち運ぶ際はアダプタも考えるとおよそ2.8kgと持ち運べない重さではないです。以前使用していたHPのOMEN15はアダプタ込みで3.2kgほどでしたからペットボトル1本分くらい軽く、実際持ち運んでみると「お、ちょっと軽くなったな」と実感できるくらいです。
キーボードはベースモデル、アドバンストモデルでやや異なる
2020年のベースモデルと2019年のアトモデルとの比較になりますがキー配列と打鍵感がやや異なります。

左:ベースモデル 右:アドバンストモデル
キー配列は右下の上下左右キーの配列、シフトキーが異なります。どっちが良いかは難しいですね、アドバンストモデルは右キーを間違ってfnキーを押しがちですがこれは慣れでしょう。
打鍵感が意外にも異なりました。どちらも見た目は薄型キーですがベースモデルのほうがキーストロークがやや浅くペチペチ感が強いです。アドバンストモデルはほんの少しキーストロークが深いですね。
なので打ちやすさはアドバンストモデルが若干上です。
発熱は?見せてもらおう「ベイバーチャンバー」の力を
スーパーコンピューターやハイエンドディスクトップPCで使われている最新型の冷却機構「ベイバーチャンバー」
この効果を確認するためにRazer Bladeを2台買ったようなものです。
結果を言うと「冷却効果あり、そのためFAN音も静か」
です。
3D Markで確認
2020年ベースモデル、2019年アドバンストモデル共にRTX 2070 Max-Qを搭載しており違いはCPUとメモリ帯域です。
3D Markをベンチを取りました。2020年ベースモデルはスペック的にCPUとメモリが有利ですが結果的にはほぼほぼ変わりません。
ゲーミングノートPCではせっかく高スぺックでも熱によって動作クロックが下がり実力が発揮できないことが多々あります。
HP OMEN15(2018モデル)がそうでスぺックはいいのですが排熱が追い付いておらず小一時間ゲームをするとFPSが頭打ちになりました。

アドバンストモデル

ベースモデル
動作時の温度を見てみるとCPU温度は動作最大クロックがベースモデルが高いこともあると思いますが7度ほどアドバンストモデルが低いです。
GPU温度はアドバンストモデルが3度低いです。
効果はあるようです。アドバンストモデルの「ベイバーチャンバー」の効果もあり結果がほぼ互角となっているのではないかと思います。
一番感じたのはアドバンストモデルはFAN音が静かです。ベースモデルはFAN回転数が高く甲高い音がしますがアドバンストモデルはFAN音が比較的静かです。
これだけでも十分効果があるように思います。あとキーボードの熱さがベースモデルはアツアツですがアドバンストモデルの方は幾分マシです。

アドバンストモデル

ベースモデル
え、G-Syncないの?
PCゲームはどんどんハイフレッシュ化してきておりゲーミングPCなら144Hzが当たり前のような状況です。リフレッシュレートが高くなるほど滑らかな画像となり判定がシビアなFPSゲームなんかでは必須となっています。
で、グラフィックボード側でハイリフレッシュレートが出せてもをそれを映すディスプレイの方も対応していなければなりません。
Razer Blade ベースモデルは144Hz、アドバンストモデルが240Hz対応でした。これでヌルヌルのゲームが堪能できると思いきや。。
あれ、なんか画面ガタガタじゃね?
そうです、グラフィックボードから出力されるフレームレートと液晶のリフレッシュレートが食い違うと表示が崩れるテアリングという現象です。
以前使用していた HP OMEN 15はなんとディスプレイがG-SYNCというグラフィックボードから出力されるフレームレートと液晶のリフレッシュレートをうまく合わせてくれる機能が搭載されていたのです。
Razer Bladeにも当然搭載されていると思っていましたが、無い。のです。
垂直同期すればテアリング現象もほぼでなくなるのですがこれではせっかくのRTX 2070も力を出し切れません。。
じゃあ、G-SYNC対応の外部ディスプレイを買えばいいのでは?ということで買いました。
Pixio px247という低価格ですがIPS液晶でG-SYNC Compatible対応のゲーミングモニターです。
Pixio px247を買ったもののDisplayPortがない
早速アマゾンでPixio px247購入して来るまでいろいろ調べてみるとどうやらNvidia系のグラフィックボードでG-SYNC Compatibleで動作させるにはディスプレイとDisplayPortで接続しなければならないとのこと。
2019のアドバンストモデルにはMiniDisplayPortがあるものの2020年モデルのRazer BladeにはMiniDisplayPortが廃止されUSB Type-Cに変わっています。
え、何それ2020年モデルのRazer Bladeには繋がらない??
安心してください、USB Type-Cは変換ケーブルでDisplayPort出力も可能です。これで安心と思いきや海外サイトなんかではRazer Blade2020年モデルのUSB Type-CをDisplayPort出力してもintelの内臓GPUが出力されてNvidiaのグラフィックボードが出力できないとか、いや出来る。など情報が錯そうしており、もうやってみるしかない状況でした。
そしてまたアマゾンでMAXONARというメーカのUSB C To DisplayPort1.4なるケーブルを買いました。
USB Type-C⇒DisplayPort変換でG-SYNCいけました
で、モノがすべて揃いやってみました。結果的には
USB Type-C⇒DisplayPort変換でG-SYNC(Compatible)いけました
いけました。Razer Blade2020年モデルのUSB Type-CをDisplayPort出力してもG-SYNC Compatibleで同期しています。グラフィックボードもNvidia側から出力されていますのでFPSも144HZとか出てます。
NVIDIA コントロールパネルにG-SYNCの項目が増えておりここで有効にしました。
ただ、ディスプレイ、ケーブルの組み合わせなんかもあるので
・2020 Razer Blade 15 ベースモデル、2019 Razer Blade 15 アドバンストモデル
・Pixio px247 ゲーミングディスプレイ
・MAXONARというメーカのUSB C To DisplayPort1.4ケーブル
の上記組み合わせでG-SYNC(Compatible)が有効になったということを付け加えておきます。